shimojiblog

しもぶろ日記です

父からのメッセージ


7月24日は父の命日だった
前日に母に電話を入れて、明日は命日だね、と話をした


もう何年もお墓参りをしていない
命日すら忘れがち

覚えていて良かった



24日、命日の日に、Aさんがケガをした
カラーボックスの角に頭をぶつけてそのまま転んで、頭が切れた
深さも長さも、少しあった
頭から血を流しているけど、意識はあるし歩ける
病院に連れて行くことになった


側によって声をかけた


Aさん、大丈夫ですか?
痛いですか?


Aさんは、私を見て小さな声で


大丈夫


優しく微笑んだ
仏様のような表情だった


検査の結果、脳に異常はなし
10針縫って帰宅となった
良かった



その夜、お線香を焚いた
お線香の香りが好きなのだ
なので、お線香はたまに焚く

それに今日は命日だしね


父はくも膜下出血で亡くなった
頭に溜まった血を抜いたらしい


知らせが来た時はピンと来なくて、大丈夫だろう、なんて甘く考えていた
帰るとなると、仕事やら交通費やら、いろいろ大変
だから、すぐには帰らなかった


でも、兄嫁から電話が来て、ダメかもしれないよ、と言われた時は
帰るしかないなと思った


私が着いて、3日後くらいだったかな?
家族に看取られて息を引き取った
倒れてから一度も意識は戻らないまま1週間後あたり


早かったなー



父のことは嫌いだった
ほんと、いい父親ではなかった
いない方が良かった


なのに、亡くなった時は悲しくて悲しくて涙が止まらなかった
これが親子っていうもんなんだね~
自分でも驚きだった


お線香を焚きながらそんなことを思い出していたらAさんの顔が浮かんで


ああっ、そういうこと?


人の頭を傷つけてまで現れたかったの?


らしいと言えばらしい


偶然と言えば偶然だけど、そうと言えばそう
意味不明



私を見たAさんの優しい微笑み
あんな表情の父は、思い出せない
記憶にないなあ

私も、相手が父だったら、大丈夫?なんて聞かない
心配しない
ひでーー


会いに来たのかもしれない
冷たい娘に、大丈夫?と聞かれて、仏様のような微笑みで大丈夫と答えたのかもしれない


父は10月10日生まれ
1010の車のナンバーを見ると、笑っちゃう


いるんかい



私は前向きに物事を考えるように心がけている
たとえ、病気になっても気持ちは病気にならないように
病は気から、というからね


だけど、最近、市の健診で要精密検査になって、まさかの心が病んだ
まったく予想していなかったのでショックを受けた


再検査のために、病院を予約しながら考えた
前向きでいたいという理想と離れて、心配が頭をもたげて少し病んでいる


私は大丈夫、意味がない
大丈夫という安定の上に、誰も生きてはいない
大丈夫かどうかなんて、誰も知りはしないんだ


心って、簡単に病むんだ
弱くてもろい

ポジティブマインドだと思っているけど、はかない



でも踏ん張るぞ
先は分からないけど、踏ん張って理想の道を行く


不安や心配に心が支配されないように
自分の理想とする道へ行く
沈みっぱなしではなく浮かぶぞ


また、気持ちをあげる
また、上がれるのだ
ど根性



どんな気持ちで毎日を過ごしたいのか
どうありたいのか
コントロールするのは自分なんだ



このタイミングで現れた父
優しく微笑んだ父

あなたは飲み過ぎていたからね~
立派にアル中だったよ


気をつけよう
度数の強い日本酒は止めよう
ビールにしよう
違うでしょーーー


やっぱり、完全断酒はできないのよね

やれやれだぜ



そんなことを巡らせていると、線香が消えた


アル中の父からのメッセージを受け取った


大丈夫


説得力なさすぎだけど、勝手に想像たくましくそう感じた


願望100%


気持ち大事