shimojiblog

しもぶろ日記です

推しの話から


Bars & Melody(バーズアンドメロディー)という、イギリスの2人組の音楽グループがいる。


グループを知るきっかけとなったのは、ある人のブログに
『アメリカズ・ゴット・タレント』のYouTubeが貼ってあったから。
見てみたら面白かった。


『アメリカズ・ゴット・タレント』
(英: America's Got Talent、略してAGT)
米NBCネットワークで放送されている公開オーディションのリアリティ番組
(ウイキペディアより)


この番組にちょっとハマった


番組を見ているうちに、あの2人組の最初のオーディションに出会った。
随分前のオーディションだったと思うけど。


実体験を元に作ったいじめの歌詞に、泣けた


陰ながら、日本の片隅で声援を送る


と言いながらも、音楽系のYouTubeはそもそも無縁。
その後は熱心に見ることはなく、それで終わっていた。


だけど、最近、何の気なしにあの2人組を見て、大きくなった姿に驚いた。
月日が経ったことに、勝手に感動した。


Bars & MelodyのYouTubeを好んで見るようになった。
元々YouTubeは大好きだからね。
見だすと時間が経ちすぎる。


ダメだダメだ、これで終わりと思いながら、もう1本もう1本と、、、やめろーー


、、、、、



気が付くと


見る頻度が増えてきて


アレッと気づいた時は



いつの間にか推していた



うーーん、いつだか「推しの王子様」なんていうドラマがあったもんだから、
いい気になって「推し」なんていう言葉を使っているが、書いてて少し恥ずかしい。


いや、だいぶ恥ずかしい


いい歳こいて「推し」はないだろう。
いいじゃないか、歳なんか関係あるものか。
心の葛藤をうっちゃって、書いたもん勝ちだ、なんてほざいてみる。


というわけで、YouTubeを開くと、まずはバーメロを見ることが増えた。
調子乗ってるなー
バーメロだなどと、たいがいにしろ!


ところが、こうもあのグループを見ることに時間を費やすと、英語の勉強も読書もままならない。
これはいかん、と思いながら、なにぶんにも「推し」なので、簡単には引き下がれない。


心の葛藤は膨れ上がる



そんな中、、、いきなり毛布の話になる。


2年程前から、毛布のフチがピロピロとほどけていた。
ピロピロしたフチが足に絡まって、寝ている間気持ちが悪いのだが、面倒なので放っておいた。


それをとうとう、縫うことにした。
長さにしてどれくらいだったろう。


けっこうある


頑張ろう


糸を通した針を手に持ち、いざ、という時、気が付いた。


そうだ、あのグループを見ながら縫おう


そうすれば、あのグループのYouTubeを見るために時間を費やすことの罪悪感がない。


一石二鳥


針を持つ手も小躍りする


YouTubeをセット、見ながら、チクチクチクチク。
この2人は、本当に仲がいいなあ。
そこが最大の魅力なんだよね。
見ていて、本当に微笑ましい。


ほどけていたのはけっこう長かったので、けっこう長く見れた。


正味2時間ほど


クタクタになった


一つの事しかできん


YouTubeを見ながらの針仕事は、掃除機を持ちながらご飯を食べるようなものだ。


例えがよく分からん


とにかく、YouTubeを見ながらの針仕事を終えて、思わぬ副産物を得た。


満足したのだ


なんだ、私の「推し」ってやつも、大した根性がない。
YouTubeを2時間見ただけで満足するなんて、とうていライブなど行けそうもない。
行けばきっと、疲労で倒れて病院だ。
点滴のお世話になるだろう。


心の中の応援うちわを、そっと置いた。
心の中の応援ハッピを、そっと脱いだ。


何て言いながら、その後もたまに見ているが、以前ほどではなくなった。
なので、思いっきり、英語の勉強にも読書にも打ち込める。


昼寝している場合じゃない。


起きろ


起きて英語学習をしろ
来年はタイに行くのが目標だ。
そうだ、来年はタイに行きたいのだ。


起きろ


起きて夏目漱石を読め
吾輩は猫である、144ページ目だ、残りを読むのだ。


起きろ


起きて貯金も頑張れ


いや、なんのこっちゃやで


つまり、こうなのだ


推しだの、英語だの、読書だの、楽しいのだ。

後半の人生も、これでなかなか面白いのだ。

そりゃ、たまには孤独を感じたりもするし、そりゃ、いろいろあるけどさ。

長らく生きていれば、対処法を心得てくるというものだ。


山あり谷ありを歩んできて、良くもなし悪くもなし、

まあまあだね、このあいまいな緩さがいいんだな。